2012年10月22日月曜日

CD応用演習2012#05 プロトタイプ制作

こんばんは,たろぐです.

演習第5回目は,プロトタイプ制作に入りました.前回のシャッフルディスカッションのあと,改めて企画を見直しましたので,それらを踏まえてプロトタイプを作っていきます.



プロトタイプを作る目的はさまざまですが,今回作っていくプロトタイプは11/5のプレ・プレゼンと11/19の中間プレゼンでのアクティングアウトによる発表でコンテンツを説明する際に必要になってくるというところが大きな目的のひとつです.




もちろん,前回までのディスカッションで企画立案が完成した訳ではなく,むしろこのプロトタイプ制作で手を動かして作ったり直したり壊したりしながらアイデアを練っていくことも続けていきます.考えているだけでは詰められないことが結構あるので,実際に形を作ってみてそこから考えを進めていくというやり方はとても有効です.




プロトタイプは,プロダクトの見た目や大きさ,挙動の仕組み,ユーザとの関係性(大きさや形や位置といった側面からのユーザビリティ)を確認するのに重要な役割を果たします.これらのことを確認しながら,大きさがおかしかったら作り直し,形がおかしかったら作り直し,挙動がおかしかったら差し替え(作り直し).とにかく作り直すために作る,壊すために作る,みたいなプロセスを通るのがプロトタイプ制作で効率よくよりよい成果を上げるために必要なことです.このように,この時点でのプロトタイプ制作は基本的に作っては壊しを前提としているので,ダメになっちゃうものもたくさん出ますが,それを恐れずにどんどん「とりあえず」作っていてください.やってみないと分からないことがたくさん発見できますよ.




徐々にプロトタイプからイメージが固まってくると,ガワだけでなく内部の仕組み・挙動といったものを実際にテストする段階に入ります.そこでは「丁寧に」作るということを意識してください.具体的になってきた段階でのプロトタイプのテストは丁寧に作らないと確認したいことがなんとなくで終わってしまう可能性があります.最初の段階ではかなり抽象的なイメージから作っていくプロトタイプも,徐々に詰めていく段階では仕組みや挙動といった本制作に仕様を渡せるようにしておくべき箇所が出てきます.そういった所では確認すべきものの精度をきちんと確認できるように丁寧に作ることも必要です.もちろん全部が全部をとやっていたら時間がとてもかかりますので,丁寧に確認すべき箇所を自分たちで自覚してそこを丁寧に作るといった判断が大事になってくると思います.




「丁寧に」というのはインタラクションデザイン基礎演習の最初から皆さんに求めてきたことでもありますよね.もちろん,コンテンツデザイン応用演習でも同じように「丁寧に」ということを皆さんに求めていきますので,いつも頭の片隅の見える所に置いておいてくださいね.

以下,今回のおまけ
イラストが!可愛い!


SAさんもblog書いてくれています.奇しくも,たろぐ(TA log)と同じ名前の付け方になっているSA log.…さろぐ?


授業サイトをSAの白土さんが作ってくれています.coming soon!


SIの先輩,おなす.コウサ展の実行委員をしているので,気付かないうちに皆さんもお世話になったりしています.すごく面倒見のいい,素敵な先輩です.


2012年10月15日月曜日

CD応用演習2012#04 シャッフルディスカッション

こんばんは,たろぐです.

第4回目は企画案を持ち寄ってからグループ内で話し合いをして,グループごとにひとつに絞り込んだ企画案をシャッフルディスカッション形式でほかのグループと相互評価してもらいました.




このタイミングで無理矢理にでも企画案をまとめるというのは結構大変だったかもしれません.しかし,こうやって一度案を作ってみてそれを説明しようとしてみると,自分たちでは気付かなかった問題点や気づいているけど見ないようにしている問題点を指摘されたり,逆に評価される点などが出てくると思います.




言葉にする,絵にする.そして目的や意図,仕組みや流れを説明するということで,自分たちで整理して作った(場合によってはそう思い込んでいただけの)企画案をさらに整理することができます.




こうやって企画案を相互評価して得られる意見や指摘は,実は,ある程度長い時間をかけて議論して企画案をまとめた場合でも同じくらい出てくることがほとんどです.つまり,同じメンバーでそれなりに時間をかけたとしても,一定の議論のあとは状況を近似したままになり,停滞してしまうことが多いのです.これは特に連続した長時間の議論で起こりやすいです.その場で議論しているメンバーの手札が出尽くしてしまい,みんなで同じ思考のループに陥ってしまうからですね.なので,今回のように比較的シビアでも短時間で一度企画案をまとめてしまい,それを複数のグループと相互評価するということで議論の論点を整理し直し易くするという方法がアイデア出しではとても有効なのです.




実際にシャフルディスカッションをしてみてどうだったでしょうか?急ぎで立てた企画なので穴だらけだったり,グループ内では話し合いが成立していたはずなのに意外と説明できなかったり,緊張して頭の中真っ白になってしまったり,予想外にトークスキルが発揮されたりとかあったのではないでしょうか?相手から返ってきた疑問や指摘は素朴なものであるほど,企画そのものに問題点があるか説明に不備があるかということになります.後者はこれからの訓練次第で各自が良くしてもらえればいいですが,前者であればそれはすぐに取り掛かるべき指摘です.




今回皆さんが出した企画案は,企画案の中でもプロトタイプやモックのような段階のものです.それを叩いては壊し,また組んでは叩いて壊しをやることでいいものに磨き上げていくのがアイデアだと思ってください.それは天から降ってくるものではありませんし,いきなり生み出される魔法のようなものでもないです.




さて,シャフルディスカッションで気になったことを少し言及したいと思います.
企画についてなのですが,学びの内容とプロセスをもうちょっと明確にした方がいいと思いました.センサーやコンテンツということに意識が強く行きすぎてしまっているのか,「こういうモデルです」とか「こういうギミックです」ということは説明に厚みがあるのですが,そもそも「学習内容のどの部分が子どもたちにとってイメージ/理解しにくいと考え」→「その現象はどのようなことで」→「それをどのようにモデル化することで理解を支援できる」のかという学習の流れをイメージさせてくれるような説明が不十分だと感じる所が多かったです.ただそこに物と人があるだけでは理想的な結果なんて得られませんので,そこのコミュニケーションをどう誘導していくのかを練っていくことも重要なことだと思います.




また,これはまだ仕方ない部分もありますが,話をする人によって内容に誤差がある,誤差が結構大きいことがあるのは今後気をつけて欲しいと思います.もちろん,いいものを作ることが目指すところですが,同時にグループワークですので,グループ内での合意形成も大事にしてください.グループの中で牽引するような立場で振る舞う人や調整する人あるいはタスクを投げられてから存在感を発揮する人などそれぞれの立ち位置はあるかと思いますが,それでも最終的にはメンバー全員で合意形成をすることが大事ですし,自分たちがなにを作ろうとしているのかを全員が理解しているというのは重要であり前提です.グループディスカッションはそういう全員の理解を確認するという意味でも効果がありますし,みなさんが書いているはずの授業blogも同じくそれを相互確認することができるように書かれなくてはならないと思います.
もちろん,発言や作業をしない人はグループワークにおいては存在しないも同然なので,仲間として時には厳しい指摘もする必要があるかもしれません.そういったお互いの努力の先に一人では作りあげるのが難しい大きな成果が達成できるので,それを目指して一致団結して欲しいと期待しています.

みんなが頑張るといい写真が多く撮れ,blogが縦に長くなりますね(ニコリ…
イラストが可愛い
これも!イラストの可愛さに惑わされる!
ナイスポニテポイント加算されました!



2012年10月8日月曜日

CD応用演習2012#03 Gainer -Physical Computing Workshop-

こんにちは,たろぐです.

第3回はPhysical Computing Workshopということで,Gainerというものをやりました.
Gainerはブレッドボードという比較的容易に回路を組むことができる簡易基盤を用いることでI/Oモジュールを実現する仕組み(パッケージ)です.フィジカルコンピューティングというのはみなさんにはあまり馴染みのない言葉かもしれませんが,人とコンピュータとのやりとりについて考える分野で,人の身体性を重視した方向性を提案しています.例えば入力をキーボードとマウスに限定するのではなく,人が行う所作でもっと自然にコンピュータとのやりとりができないかといったことですね.キーワードとしてはインタラクションとかマン・マシン・インターフェース(ヒューマンインターフェース)とかコミュニケーションとかが挙げられます.GainerはAnalog/Digital入出力をサポートしているので,センサーに応じてさまざまな状況(入力)を評価することができるようになっています.



フィジカルコンピューティングをやることのメリットとはなんでしょうか?先ほど云ったように身体性というものが挙げられます.このことを僕らがこれから取り組む学習支援コンテンツに関連付けて考えてみましょう.
言うまでもないことですが,学校の学習教材としては教科書が一番の基盤になっています.これはとても静的で,文字とせいぜいイラストや写真という情報で構成されていますね.教科書は基本的に読む/見るということしかできません.教科書とのコミュニケーションはこれくらい静的でしかも受け身なものです.
一方で,僕らは既に生田緑地にフィールドワークをしに行きましたよね.そこで何をしたでしょうか?土を触って指でこねて山を歩き回って崖を見上げてと身体感覚でさまざまな情報を取り入れたと思います.これらは教科書では手に入らない状況との対峙で手に入る「生の情報」です.
ただ,これらは整理されていない,ただの状況ですよね.生田緑地の山や宇宙にある月や太陽は直接僕らに何か知識を与えてくれるようなことはありません.もちろんそれ以前に教室には持ってこられません.そういった部分をソフトウェアに補助してもらいつつ,身体性をできるだけ充実させて「実感」に近づける,というのがフィジカルコンピューティングを教材に取り入れるメリットのひとつだと思います.なので,皆さんが出していたアイデアの中にも見かけましたが,クイズ番組みたいな回答ボタンを押すのって子どもが好きだよね,みたいな感覚で僕らが作ろうとしているような教材をデザインしてもなんの意味もないということを気をつけて欲しいなと思いました.




そういったことを考えていくと,教科書や図版といったものから得られる俯瞰した知識(従来型の学習)と,それを現実の現象や環境,実体験(フィールドワーク)とを繋げられるような仕組みが今回みなさんがデザインするコンテンツに求められているということなのです.実はこれは栗芝先生が初回の授業のスライドで提示してくださっています.




もちろん,環境とのコミュニケーション全てがフィジカルコンピューティングで代用することができるということではないので,どの要素が身体感覚に近づけられるかといった議論が必要になります.また,フィジカルコンピューティングとはGainerを使わなければ実現できないことでもないので,工夫によっては別の手段(より機械的であれより電気的であれ)を検討することもできます.そこはみなさんの作るコンテンツ次第ですね.




今回はOBの先輩たちが来てくれました.タイミングの都合で紹介できなかった人もいますが,皆さんネ学を楽しんで卒業し,今もネ学や在学生に関心を持ってくれている先輩たちです.これはとても嬉しいことですし,ありがたいです.
授業開始時に紹介した安井先輩は在学中フィジカルコンピューティングなどでコンピュータと人との関わり方に関心を持ち,素晴らしいことに界隈の業界で仕事をしている人です.彼はGainerに限らずフィジカルコンピューティングについての最新の情報をフォローしているので,機会があればみなさんの助けになってくれるでしょう.数年前にはSAとしてこの授業手伝ってくれていますし,その前にはCD演習(当時はCD基礎演習/総合演習でした)の受講生としてみなさんのように参加してきているので,安井くんとは長い付き合いですし,長く助けてもらっています.時間があればまた顔出してくれると嬉しいですw 今年もよろしくお願いしますw




2012年10月1日月曜日

CD応用演習2012#02

こんにちは,たろぐです.

 第2回目の授業は,午前に小学生とのワークショップ兼交流会,午後は上越教育大学の久保田先生をお迎えして特別講義をしていただきました.全日通しでの活動でかなり疲れたのではないでしょうか?僕はすごい疲れました.

 午前中のワークショップについては,色々と面倒なことになるリスクを避けてここには写真を掲載しませんが,ひとりで数人の小学生を相手にするということが如何に大変か,小学生たちの溢れんばかりのエネルギーを目の当たりにして実感できたと思います.その数倍にもなる1クラス単位の小学生を相手に毎日奮闘なさっている小学校の先生方には頭が上がりません.

 実際に小学生と交流をしてみて色々と感じたり観察できたりしたことがあると思います.行動や興味について,男の子と女の子,身体のサイズや力,語彙や知識の出方や入り方など,実際にユーザに触れ合ってのリサーチというのはなかなか機会があるものではないです.これから制作していくコンテンツ・プロダクトは彼ら彼女らが実際に使い,こちらが用意した学びをきちんと提供できるかということが成果として求められます.アイデアを考えたり議論したり制作したりするどの場面でも,ユーザのことをその中心に添えることを忘れないようにしてください.


 午後は上越教育大学の久保田先生による特別講義でした.まさに同じ日の午前中にユーザとなる小学生たちと接したばかりなので,久保田先生がアドバイスしてくださったような子どもたちはどのように学ぶのかというお話は非常に参考になったと思います.


 学年ごとに段階的に学習目標が上がっていく.ユーザとなる小学生たちが(本人たちはそういった大きな学習指導の流れは知らないし意識することもないでしょうけど)どのような学習目標のカリキュラムで普段の授業を受けているのか,そこを踏まえた上で僕たちはどんなものを提案・提供できるのか,久保田先生のアドバイスを参考にして制作するもののアイデアを練りあげていってください.



 そして,小テストを受けました.人によってはかなり苦戦していたようですが,もちろん今の段階でそういうことはあるかと思いますし,何年も前のことを忘れてしまうのは仕方のない事かもしれません.しかし,当然これから教材を制作するにあたって正しい知識の上に教材が作られていかなければなりません.今のうちに知識を補強し,理解しているつもりになっているだけではないかを疑ってちゃんと裏を取ることを忘れないようにしてください.間違った知識の上に作られた教材などは無益どころか誤解を招く害になってしまいます.何よりも大前提として自分たちがこれから扱うことについての知識が正しいものであるということを確実にして演習に臨んでくださいね.




2012年9月24日月曜日

CD応用演習2012#01

こんにちは,たろぐです.

さて,始まりましたCD応用演習2012.
CDプログラムの学生の専門科目として,じっくりとそして本格的にコンテンツデザインというものに向き合う授業を一緒に作っていければと思っています.特にこのCD応用演習はプログラム制の軸となる授業の位置付けですので,皆さんのこれからの学生生活の基盤そしてその先への展望となるような学びを実現できればと思います.
幸いにしてこのCD応用演習と前期のIxD基礎演習,旧カリキュラム時代のCD基礎演習・CD総合演習の時から歴代CDの学生にとっても大事なものとして扱ってもらえていて,僕ら先生やTAさんSAさんだけがお相手するのではなく,OBの先輩(既に3人ほど来てくれましたね)や3-4年の先輩も機会があれば積極的に覗きに来てくれています.今年も充実し皆さんの成長を実感できるようなゴールを目指していきたいと思っています.成長をするのは皆さんだけではありません.もちろん僕ら教員側も同じ過程の中で学びを得ていきたいと毎年楽しみにしています.


これからやっていくCD応用演習はグループワークで基本的に進めていく形になります.グループワークというとお互いの関係や仕事量,熱意や理解度の差などが原因で難しいという印象を持っている人も少なくないと思います.もちろんそういう側面もありますが,一方でそれらはグループワークの本質から遠い所だったりもします.既にやったアポロ13ゲームで先生が解説してくださったように,自分とは違う視点からの意見を相互に出し合う事で一人では考えつかないような思考に辿り着ける,これがグループワークの意義のひとつです.その過程で前述のような問題に直面することもあるかもしれませんが,もともとの目的であるゴールが何なのか,それをどう実現していくのかを互いに確認しながら進めていくことを忘れなければ,そういった問題でしんどいことになる前に違った提案や解決法が見えるようになるかもしれませんね.


もちろんそのためにも必要なことはどんどん意見を出していって欲しいです.ともすれば衝突するかもしれないグループワークですが,個人的には大いに意見交換してもらいたいと思います.否定から始まる行為は衝突になってしまいますが,基本的には相手と議論をするということはそれらのリスクを背負いながら冷静に理性的に対峙するということだと思います.前期のIxD基礎演習でもあり ましたので,以下に引用します.
われわれの学部ではグループワークが多く行われれる.では,グループワークを行う意味はなんだろうか? 決して,コミュニケーション能力を上げるような 「仲良くやる」「集団の中でうまく空気を読む」「力を合わせる」ことが目的なのではない.学生の多くは勝手にそう思い込んでいるが.それは表面的なことで ある.(ixd*2012 |インタラクションデザイン基礎演習|第5回|情報の設計2
ありもしないような「空気を読ん」で議論や集団での意思決定の本質を見失ったまま,惰性で物事をすすめることは非常にマズいことです.補足をすれば,それ は本来のコミュニケーション能力とは云いません.皆さんにはある共通の目標をクリアするために集まった仲間なんだという意思をもって,大いに議論し合って より良い意思決定への道を切り拓いていくチカラを身につけてもらいたいなと思います.


 と,後期既に始まっちゃってから1ヶ月近く経ってますので出遅れてますが,今年度の2年生の皆さんと大変さを楽しんでいきたいなということで挨拶としたいと思います.すぐに身を以て知ることになりますが,この演習は大変です.とても大変だと思います.その大変さを楽しんで欲しいと思います.そして大変な分だけいい学びを皆さんに提供できる,CDとはどういうことなのかを密に経験できると確信してこの演習を作っています.いい後期を過ごしましょう.

アドレス交換.積極的に密に連絡を取っていく仲間との第一歩です.


そうそう,既にお気づきの方もいるかと思いますが,僕ら教員側はカメラの病気を抱えております.皆さんの活発な活動を写真に収めなくてはならない使命を背負って,授業中はおおっぴらにレンズを向けるかと思いますが,皆さんの寛大な心で容赦してもらえればと思います.その成果(写真)は一部ですがここに還元していきたいと思っていますので,お楽しみに.

2012年9月23日日曜日

たろぐ 再開します!

こんばんは,たろぐです.

1年くらい放置しちゃいましたが,更新再開したいと思います!本当は前期の授業(IxD基礎演習)も頑張ればよかったんですけど…(汗
安定更新できるかかなり不安ですが,書けることを残していきたいと思います.(みんなにも記録残せって云ってるしね…!)

という訳で,予告編でしたー.
既に授業3回やってるってのに,予告編のタイミングじゃねぇよ!(汗