2011年11月21日月曜日

CD応用演習2011#08 コンテンツ制作

こんばんは,たろぐです.

今回から本制作に入りました.前回までのディスカッション,プロトタイピング,アクティングアウトとそれらのフィードバックを経て,今自分たちが作ろうとしているもののいい所と問題点が徐々に明らかになってきたのではないでしょうか.場合によっては企画全体を再整理して,より適切な企画を新規に検討するといったグループもあるかと思います.そういった判断に至った過程でそれまでのものが無駄になるということはなく,むしろより良いものを作り出すために必要なプロセスだと考えてもらえればと思います.




あえて包み隠さず書くと,今回の本制作からまともに動き出したように感じる学生もちらほらと見受けられました.ディスカッションよりも作業がお好きなのかもしれません.もちろん作業の中で自分とグループとの関わり方を模索したり実感したりすることはとても大事なことです.そういった意味では,目が覚めたように見えるそれらの学生にとってはようやく参加できるようになったというべきことで,喜ばしいことなのですが…ただ,個人的にはこの授業の本質は,作業そのものの中よりも過程全体の中にこそあると考えているので,より積極的な参加への取っ掛かりとしての作業は歓迎しつつも,それをきっかけに作っているものが自分たちの目的を達成するのに有効なものなのか,自分たちの目的は適切なのか,などといった原点を確認する姿勢やグループワークを如何に進めていくのかといった実践的な力を磨いてもらいたいと思います.




今後の気になるポイントをいっこ紹介しておきます.プロトタイピングやアクティングアウトまでの段階では,基本的にはモデル部分に目が行きがちになります(これ自体は悪いことではないです).おそらくモデル制作自体は順調なところではおおよそのイメージが固まっているのではないでしょうか.そうなるとあとは切って組んでといった作業がメインになるような工程を想像しているかと思います.もちろん強度や安全性などのチェックすべき点はこれから出てきますが,まぁおおよそその通りと考えてもいいかと思います.一方で,インタラクション部分,例えばモデルに組み込まれる仕掛けやGainerで実装するようなセンサー系の仕組み,あとはPC側で出力するFlashのActionScriptによる処理といったものは,まだ具体的な試行錯誤に入ってないものが多いのではないでしょうか.ここについても思ったように簡単にいかないことが多々あるので,このタイミングにグループ内でチームを分けてそれぞれがどう進めていくかを分担するのをお勧めします.もちろん全体での議論やそれぞれの進捗を確認・管理するリーダー的立ち回りをする人がいることも大事ですし,個々人が全体のことや最終成果物に対する認識を持って考えたり作ったりすることは必須です.それと同時に自分の得意分野や関心のある側に取り掛かり,実践的なスキルを磨いて欲しいと思います.教員側はあれもこれもと欲張りなのです.




では,次回(12時間後ですね…)も引き続き本制作です.最終発表までも1ヶ月切りましたが,その前に最終成果物によるユーザビリティ評価がすごく迫ってきています.みなさんの先輩たちは追い詰めると(折れない限りは)すごく成長して,僕ら教員側はその成長の様にいつも感動を覚えています.今年もみなさんの先輩たちに負けない成長を楽しみにしています.


0 件のコメント:

コメントを投稿